nekoluckのブログ

サスペンス小説

結婚

彼が良くいく居酒屋で話を聞いた
店主はまだ若そうだ


「ああ、敬次さんねぇ
いい人だし、酒さえ飲まなきゃ楽しいおっさんだな
ここに来始めてからはに三年なるかなぁ
陽が連れてきたんだ
職場が一緒になったって
何でも、三人でチームを組んで土方やるんだろ
陽は調子はいいけど友達作るのが下手でさ
俺とは幼馴染で家も近かったからなんだけど
中学まで誰とも喋んなかったくらい
俺とも喋らないんだけどさ
その三人の仲間!?
後はじいさんとおっさんとは気が合うってかわいがってもらってたみたい
おっさんは敬次さん
多分父親くらい離れてたよね
川に落ちて死んだってわかって、結構落ち込んでたよ」


おっさんが敬次なら
もしかしたらそのじいさんてうちの夫?!


「そのおじいさんてどんな人?」


「小柄でおとなし気でいつもニコニコ笑ってる
でも、貧乏そうでいっつも敬次さんが奢ってた」


ああ、そうだそういうところみみっちい
奢ってもらえるなら年下だろうが女だろうが
ああ、自分の娘であろうが
お金はださないのだ